• ネットショップを開設するならBASE
  • shopping cart

2019/11/29 22:26

耳鳥斎(にちょうさい)=宝暦元年以前ー享和二年/三年
(1751年以前ー1802/3年)が生涯とされている上方で人気を博した鳥羽絵師
鳥羽絵(とばえ)=滑稽なしぐさによって世間を諷刺する面白い戯画

はい、数年前のブログにも登場した耳鳥斎です。
ふと思い出して、いつぞやの図録を借りました。
う〜ん何度見てもかわいい。
こういう感じの作れたらカッコ良いだろなーと。



「笑いの奇才・耳鳥斎!〜近世大阪の戯画〜」展/伊丹市美術館発行(2005年)図録より

耳鳥斎(にちょうさい)の代表作「当世風地獄絵巻」の画巻のひとつ

「別世界巻」に描かれている「烟草屋の地獄」です。

キセルもキセル筒もタバコ入れも根付けもヒトです。

左側は「ところてんやの地獄」で、青鬼が心太(ところてん)を

天突器(てんつきき)で押し出してて心太の代わりにヒトが入っています。

ほかにも「そはきり好の地獄」「立花師の地獄」など

職人に見立てた鬼や閻魔に親近感が湧く分

馴染みのある道具を手にしてゾッとする、辛辣で情深い地獄絵図です。

「世界ハ是レ即チ一ツノ大戯場」

この文字を五年振りに目にしたら、あらためて五臓六腑に沁みること沁み入ること(笑)


2011年01月30日


-----------------------------------------------------------------


謎の多い絵師、耳鳥斎。

模写してもネイティブ筆時代の人のように描けるわけもなく

Tシャツのデザインにしようと何度かトライしては描き切れずに挫折している大好きな耳鳥斎。

この絵のような煙管かシガレットホルダーも作れたらと思いつつ

未だ商品化には至っていない。

ここ最近シンメトリーデザインの制作ばかりやってて

そこまで好きでもないはずのアシンメトリーを恋しがっている

今のDaDaさんなら面白いのを作るかもしれない。

いやDaDaさんのことだから、頑張ったのにすごい整った隙のない耳鳥斎になって

「僕にはやっぱり無理でした」ってソレ見て大爆笑してるというオチもアリかも。