2020/02/03 23:06
2011年1月28日、シガレットホルダーの第一号「髑髏の環」が商品化。
・・・もう6年も前なんだと我ながら調べてびっくり。
それから「王冠」が出来て、3ヶ月後にはもう「ヘルメスの羅宇」を商品化。
その2ヶ月後に「ランス」「ラメラ」「煙管_髑髏の環」と続く。
ショートサイズを増やしたのがちょうど1年後あたり。
よっぽどハマってないと作れない奇跡のペース。DaDaさんよく作ったもんだ。
「ワンピース」の商品化が2014年01月07日。
お客さんの要望に応えてスリムフィルター用も増量。
スリムタイプはカスタマイズで対応できるランスのみ。
去年の12月、お客さまから問合せが。
「髑髏の環の直向パーツのスリム用を作って頂けないでしょうか?」
DaDaさんと一緒に検討してカスタマイズと新作としてイチから作る方法をご提案。
新作完成の目安である2ヶ月を「待ちます」と言って下さる気持ちに応えるべく制作開始。
もともとの「髑髏の環&ヘルメスの羅宇」をとても気に入って頂いてるので
もともとのデザインを踏襲する方向で制作することに。
DaDaさん曰く「過去の自分との戦いですね。」
デザインそのままに内寸を変えるってすごく大変なんだろうなと思いつつも
「うん頑張って戦って。昔に勝つのだ。」と踏襲を支持するお客さま本位のワタシ。
そして6年振りに髑髏の環の新作が出来ました。
はいっっっ!コレです!!!
スリムだけで撮影するとレギュラーと見分けが付かないクオリティの高さ。
うーん踏襲が巧すぎて、凄いのにスゴいのが伝わらない。
ならばとレギュラーと並べて撮影してみました。
ドクロパーツも含めて原型から作ってて、レギュラーとほとんど同じドクロのサイズで
直向の外寸が内寸に合わせて違うの。ねーねースゴくない?
フィルターと入れてみました。ピュアレギュラーとジグザグスリムです。
シルエットはスリムに合わせて少しだけシャープにしています。
「髑髏の環・蛇の羅宇」と「髑髏の環ショート(6mmスリム)」です。
「髑髏の環(6mmスリム)」と「ヘルメスの羅宇・ショート」とのセットアップ。
この直向パーツも他の商品同様に組合せや着せ替えに対応しています。
6mmの手巻きタバコを差してみました。差し込んだ時の手応えもしっかりあります。
手応えのしっかり感を何とか伝えようとしてみましたがイマイチですみません。
「シガレットホルダー_髑髏の環・直向パーツ(6mmスリム用)/¥13000(税別)」
きっかけとなったお客さまに「素晴らしい作品です。」との
お言葉とともに第一号のご愛用者になっていただけました。
本当にありがとうございました。
2017年02月12日
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じつはこの翌日に、あらためてお礼のメールを頂きました。
ものすごーーーく嬉しくて、満足してるのがひしひしと伝わってきて、自分まで誇らしい気持ちになれる「感謝の手紙」です。
自慢したくて分かち合いたくて掲載の許可まで快く頂いたのに、もったいなくて、大事にし過ぎて
タイミングを逸したままだったのでここにバックアップを兼ねて残します。
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待ちに待ったこの一服のうまさ…格別であります!
ヘルメスの杖ケーリュケイオン…オリュンポス12神の一人、ゼウスの寵愛を受けた
伝令の神ヘルメスの杖をモチーフにする感性の高さに甚だ感銘を受けております。
昨今では様々な医療機関がモチーフに使っているのは有名な話ですが、ケーリュケイオンの
真の意味は「伝令士の杖」であるとともに「眠っている人を目覚めさせ 、目覚めている人を
眠りにいざなうと言われる。死にゆく人に用いれば穏やかになり、死せる人に用いれば生き返るという杖」
ですね。
喫煙もまた然り…心が疲れた人を癒し、荒ぶる神経をなだめ、考えを正常に戻す役割があると思っています。
心が死にそうな人を、至福の一服が生き返らせてくれる事もあるのです。
たばこにはある種の哲学的な一面があると考えております。
「親が死んでもまず一服」なんて言葉もございます。
食事の様に「吸いたいから吸う」のではなく「乱れた心と体を落ち着かせるアイテム」だと私は考えています。
決して消耗品としての文化とは思いません。
これは一つの歴史であ り、長きにわたる人類の歴史に於いて脈々と受け継がれてきた伝統だと思っています。
そしてヘルメスの羅宇…この素晴らしい知恵を後世に残す為の、正に「伝令士」の羅宇ですね。
この素晴らしい心のカタルシスを後世に伝えたいというデザイナー様の意思を感じます。
これぞ正に、「喫煙」の様式美を究極まで完成させた技術力と感性に甚だ感銘を受けております。
本当に素晴らしい…エクセレント!ブラボー!グレート!…いや、どの言葉でも表現出来ない程素晴らしい、そして美しい作品です。
一般的には髑髏は嫌遠されるモチーフですが、人は皆いつか死んで骸骨になります。
「死は終わりではなく、生涯の完成である」…確かルターの言葉でしたか。
私もそう思います、人生のゴールに向かうまでには数多の迷いや悩みは付き物です。
だから神様は悩み多き私たちに「喫煙」というカタルシスを用意して下さったのでしょう、
そしてそれを美術的かつ哲学的に至高の領域に昇華したものこそ、この作品です。
こんなに素晴らしい作品を作って下さって本当にありがとうございました!
死ぬまで大切に使わせて頂きます!
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「こちらのメールを商品説明文にした方が良いんじゃないでしょうか。」とDaDaさん、ホントだねと私。
お店を長くしていると「誰も必要としていないのでは」と、たまに、いや、まぁまぁ、ちょいちょい、グレたりする。
そんな時「ここにいるからがんばれ」と励まされ「懲りない」チカラが湧いてくる文字がある。
そんな宝物たちのおかげで今日も元気に生きている。